こんにちは。プラスチックカード印刷の専門店、バズ・プランニングです。

プラスチックカードの作成は、実績が豊富な印刷専門店に依頼する方法が一般的です。
一方でプラスチックカードの印刷が可能な専用プリンターも販売されているため、自分で作成することも不可能ではありません。

本記事では、プラスチックカードの印刷ができるプリンターの種類や特徴について解説します。プリンターは作成したい成果物に合わせて選ぶ必要があり、適した印字方法も異なります。ぜひ参考にしてみてください。

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目次

  1. 一般的なプリンター(インクジェットやレーザー)でカードは印刷できるのか?
  2. プラスチックカード印刷専用プリンターが必要とされる場面
  3. プラスチックカードプリンターとは?
  4. インクジェット方式のカードプリンター
  5. 昇華転写型カードプリンター
  6. 製品紹介・プラスチックカード印刷専用プリンター
  7. プラスチックカード専用プリンターの価格・市場相場は? 
  8. プラスチックカード印刷専用プリンターを導入するメリット 

一般的なプリンター(インクジェットやレーザー)でカードは印刷できるのか?

社員証などに用いられている白無地のプラスチックカードはAmazonや楽天でも手に入ります。これらは塩ビ(PVC)カードと呼ばれ、一般的にはJIS2型に準拠したサイズになっています。(長辺:85.6mm×短辺:54mm 厚さ:0.76mm)
同様にICカードは様々な種類、規格が存在しますが、ICチップを内蔵した白無地カードも簡単に手に入ります。

では、これらの白無地カードに一般的なプリンター、インクジェットプリンターやレーザープリンターで印刷をする事は可能なのでしょうか。

答えはNoです。

一般的なプラスチックカードの表面に、インクジェットやレーザーでは印刷が定着しません。
IDカードを印刷する目的では、カード印刷専用の小型プラスチックカードプリンター、もしくは汎用性の高い大型UVインクジェットプリンターを利用します。

本記事では導入のしやすいプラスチックカード印刷専用プリンターについて解説します。

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プラスチックカード印刷専用プリンターが必要とされる場面

プラスチックカード印刷専用プリンターが必要とされる場面は、2つです。

  1. 社員証などの制作を内製化したい場合
  2. 氏名や顔写真の入ったIDカードを即時発行したい場合

それぞれの場面について説明していきます。

1. 社員証などの制作を内製化したい場合

一般的にプラスチックカード製の社員証は外部の印刷業者に発注するケースがほとんどです。
一方で、下記のような課題を持っている企業では内製化ニーズがあります。

  • 社員の個人情報の流出を懸念している
  • 外注コストを削減したい
  • 雇用流動性が高く、常に新たな社員証の発行機会がある
  • 入社から社員証配布までのリードタイムを短縮したい

2. 氏名や顔写真の入ったIDカードを即時発行したい場合

IDカードを即時発行したいケースには以下のような場面があります。

  • ミュージアムやアミューズメント施設などの年間パスポートの発行
  • トレーニングジムなどの設備使い放題ビジネス
  • 会員制小売り(例:コストコ等)
  • サブスクリプションモデルでサービスを提供する店舗

これらの業態の受付や店舗にはプラスチックカードプリンターが備え付けられており、会員カードの即時発行を可能としています。
顔写真や氏名などは空欄になっており、それ以外のデザインがあらかじめ印刷してある「プレ印刷カード」を在庫として持っておき、現場で撮影した会員の顔写真、氏名などをカードプリンタで印刷します。

原則的に利用者の本人確認を「顔」で行っているビジネスです。

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プラスチックカードプリンターとは?

プラスチックカードプリンターとは、主にIDカードを発行することを目的に製造販売されている専用プリンターです。汎用性はなく、他のメディアに印刷することはできません。
そして、プラスチックカードに印刷できるプリンターの種類は、下記の2つに大きく分けられます。

  • インクジェット方式のカードプリンター
  • 昇華転写型のカードプリンター

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インクジェット方式のカードプリンター

インクジェット方式のカードプリンターの特徴

インクジェット方式のカードプリンターは、メーカーが提供している専用カードにしか印刷ができません。
専用カードにはインクジェット印刷ができる特殊加工がしてあります。

家庭用のインクジェットプリンターと同じように、インクを噴射して印刷するプリンターです。

インクジェット方式のプリンターの特徴は、インクリボンを使用していないため、印刷コストを抑えることができる点と、印刷スピードの速さです。
従来はプラスチックカードの印刷は昇華転写型が一般的でしたが、近年は生産性やセキュリティの点からインクジェット方式のカードプリンターも普及しています。また、解像度が1,200dpiの商品もあるため、極小文字も高精度に印字が可能です。
セキュリティ面では印字部分のみにインクを吐出するため、個人情報などの印字情報がプリンターに残らず安心です。
インク交換など機器の取り扱いが比較的容易に行えるのも良い点です。

インクジェット方式プリンターのメリット

  • 短時間・多量発行に向いている
  • プラスチックカードやICカードだけでなく、名刺など紙にも印刷可能
  • 1枚あたりのプラスチックカードやICカード作成コストを抑えられる
  • 個人情報などの印字情報がプリンターに残らずセキュリティ面で安心

カードの種類にこだわりのない方であれば、インクジェット方式のプリンターは用途が広いため、利便性の高いプリンターと言えます。短時間で多量に発行したい場合にも向いています。

前述の通り高い解像度のプリンターの場合、極小文字も印字可能で、技能講習修了証や社員証、学生証、資格証明書、診察券などをプラスチックカードで作成することができます。また、紙にも印刷が可能です。インクリボンを使用する熱転写方式のインクは無駄になる部分が多いですが、インクジェット方式は使用するインクの量を効率的に使用できるため、コスト面を重視する方にも向いているプリンターと言えるでしょう。

インクジェット方式プリンターのデメリット

  • 原則、メーカーが提供する専用カードしか印刷できない
  • ICカードやプレ印刷カードを利用したい場合は割高

インクジェット方式のプリンターは、使用できるプラスチックカードが限られているため、カードを選びたい方には不向きといえるでしょう。原則、印刷できるカードはメーカーが提供する専用カードに限られます。
プレ印刷カードやICカードに印刷をしたい、という場合もサードパーティ製のカードは使えないと考えておいてください。

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昇華転写型カードプリンター

昇華転写型カードプリンターの特徴

昇華転写型のプリンターとは、固形インクを熱によって気化させ、転写するプリンターです。

昇華型方式のプリンターはインク量の微妙な調節が可能であり、細かな濃淡を再現できるという特徴があります。しかし、解像度が300dpiまたは600dpiのものが多いため、小さな文字は印字擦れが起こる場合があります。

市販のPVCプラスチックカードなど、熱転写リボン適正があれば印字可能です。セキュリティ面は、インクリボン上に印字情報が残るため、インクリボンの廃棄の際はセキュリティ上の注意が必要となります。

昇華転写型カードプリンターのメリット

  • FelicaなどのICカードや磁気カードを作成できる
  • プラスチックカード・ICカード自体は安価で手に入る
  • 一部の機種では自動で両面印刷や、完全に印字余白をなくして印刷ができる

昇華転写型プリンターのメリットは、熱転写リボン適正があれば印字可能で、対応可能なプラスチックカードやICカード自体が安価であることです。
また、FelicaなどのICカードや磁気カードの作成にも適しています。一部の機種では自動で両面印刷や、完全に印字余白をなくして印刷することも可能です。

昇華転写型カードプリンターのデメリット

  • インク代がインクジェット方式より高価
  • 埃や油脂に弱い
  • インクリボン上に印字情報が残るため、廃棄の際はセキュリティ上の注意が必要

昇華型方式プリンターのデメリットは、解像度が300dpiまたは600dpiの場合、印字擦れが起こる可能性があることや、インクリボン上に印字情報が残ってしまうことです。
また、特性上、埃や油脂に弱いため、メディアや本体の取り扱いに注意する必要があります。印字後にインクリボン上に印字情報が残るため、インクリボンの廃棄の際はセキュリティ上の注意が必要です。インク代がインクジェット方式よりも高価であることもデメリットと言えます。

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製品紹介・プラスチックカード印刷専用プリンター 

ここでは、主なプラスチックカード専用プリンターの製品をご紹介します。
※弊社の取り扱い商品ではございません。スペックや価格などのお問い合わせはメーカーや販売店へお願いします。

Canon

カメラ・ビデオをはじめとする映像機器や、複合機などの事務機器を製造する大手精密機器メーカーのCanon。高精細・高速でコストパフォーマンスに優れた専用プリンターを展開しています。カードプリンターのCX-G6400はプラスチックカードはもちろん、名刺、ハガキ、封筒など、様々なメディアに対応しています。
また、名刺・プラスチックカード100枚/分、はがき45枚/分の高速出力を実現。プラスチックカード1枚約84.4円~という作成コストで、プラスチックカードによる社員証や学生証などをより低コストで作成可能です。解像度は1200dpiで、極小の文字も高精細に再現。「ピンポイント色合わせ」機能で、会社のロゴやマークなど単色の微妙な色調整が可能です。

Canon「カードプリンター」

Duplo

印刷機などを販売するデュプロ販売株式会社。カードプリンターIX-R7000は、フィルムに一度印刷してからカードに転写する再転写印刷で、従来課題であったICチップ入りカードに擦れることなく印刷が可能です。
また、フチなし全面印刷が可能で、600dpiの高画質で高品位なカード印刷を実現できます。

Duplo「IDカードプリンター」

Zebra

タブレットや印刷機器の販売を手掛けるZebra。写真やグラフィックの印刷に最適な、信頼性の高いZXPシリーズ9プリンタは、Zebraのカラー予測技術を組み入れており、自動的に最高の印刷品質を提供するためプリンタの設定を常時監視し、瞬時に適応させるアルゴリズムが採用されています。
スマートカードのような起伏のあるカード表面であっても、末端から末端まで確実にプリントされた非常に耐久性の高いカードが作成可能です。

Zebra「IDカードプリンタ」

GRASYS

コンパクトで場所を選ばずに設置できるGRASYS(グラシス)は、1枚ずつ異なる情報が記載されている社員証などでも高品質・低価格で即時発行が可能です。
従来は印刷会社向けに販売されていたカードプリンターを一般企業向けに開発・販売したメーカーで、簡単な操作でプラスチックカードの作成が実現できます。

GRASYS「プリンター」

プラスチックカード専用プリンターの価格・市場相場は?

では、それぞれのプリンターの価格についてみていきましょう。

インクジェット方式プリンターの価格は、20〜30万円ほどが相場です。

昇華型方式のプリンターは、片面印刷のプリンターであれば50万円ほどから販売されており、両面印刷ができるプリンターは80万円ほどの価格です。専用品のため価格は高くなりますが、プラスチックカードに印刷するプリンターの中では最も高性能と言えます。

年間の発行枚数や、求める印刷スピード、ランニングコストなども考慮して検討する必要があります。

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プラスチックカード印刷専用プリンターを導入するメリット

プラスチックカードプリンターを導入することで得られるメリットについては以下のポイントが挙げられます。

品質向上

IDカードを紙とパウチで作成している場合、折れたり破れたりしてしまうという課題があります。プラスチックタイプなら耐久性が高く、折れたり破れたりしない、高品質なIDカード作成ができます。

事業拡大

紙中心で行ってきた印刷事業を、プラスチックカード専用プリンターを導入することで印刷領域を広げて事業を拡大することも可能です。

内製化

ノベルティーの印刷なども内製化できるため、外注費のコスト削減はもちろん、短納期にも自社対応で差別化することができます。

セキュリティ強化

全工程を社内で作成することで、顧客情報や社員情報をはじめ機密情報の流出リスクが減り、セキュリティ強化にもつながります。

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プレ印刷カードの作成は、バズ・プランニングにお任せ

今回は、プラスチックカード専用印刷プリンターの種類や特徴について解説しました。
内製化の必然性がなければ、外注を利用する方法がおすすめです。また、半内製化ということでプレ印刷カードの作成も承ります。

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2022年11月21日 7:35 pm Published by

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This post was written by Buzz planning