こんにちは。プラスチックカード印刷専門店のバズ・プランニングです。
今回は名古屋市西区の庄内学区民生委員協議会 様の「緊急連絡カード」の制作ストーリーをご紹介いたします。
作成させていただいたのは、名古屋市内初となる「緊急連絡カード」です。
カード制作にまつわるお話を、庄内学区民生委員協議会 会長・板橋 保(イタハシ タモツ) 様と、2名の委員の皆様にお伺いしました。
地域を思う庄内学区民生委員協議会の皆様の深い想いが込められている「緊急連絡カード」をご紹介いたします。
きっかけは日常から 〜安心の携帯を〜
ある日、テレビのニュースで「緊急連絡先カード」の存在を知った民生委員の見守り対象の方より「緊急連絡先カードが欲しい」との要望を聞き、民生委員の定例会会議ですぐに共有されました。
その頃、地域の方から「外出先でもし突然倒れたらどうしよう」という不安の声が寄せられていたそうです。
特に高齢者にとっては徒歩での外出が主な手段です。
庄内学区は、住宅街の近くにスーパーはあるものの学区の中心部にはなく、ひどく不自由はしないが、足腰が弱った高齢者には外出すること自体が不安につながっていると委員の皆様は危機感をもたれていました。
緊急事態に対応する取り組みとして、他の地域では以下のような取り組みが行われていました。
- 冷蔵庫に保管する「緊急医療情報キット」
- マグネットで冷蔵庫などに貼付できる「緊急連絡カード」
しかし、これらは外出時には使えません。
「持ち歩けて、いつでも役立つものはないか」と探す中でたどりついたのが、持ち歩ける『カード』でした。
カードに込めた願い
行政に先行してでも動く理由
板橋会長は、こう話されました。
「日本はまだ、“助けて”と言えば助けてくれる国だと信じています。だからこそ、行政に先んじてでも、地域のために今できることをしたかったんです。」
その信念と温かさが、このカード1枚1枚に込められています。
“みなし自立高齢者”にこそ、寄り添いたい
配布対象は
- 65歳以上の民生委員の見守り対象の方 約300~350名
- 一人で買い物、通院等に出かけることができる方
つまり、見た目には元気そうでも実際には外出や人とのつながりに不安を感じている方です。
委員会の皆様は、だからこそこのカードが“お守り”のような存在になればと願っておられます。
期待する効果
伝わる・つながる・安心
- 高齢者が、困ったときに医療機関や助けを求めたい相手に自ら連絡できる
- 周囲の人が、対象者の情報をもとに迅速にサポートできる
- もしかしたら“人生の最期”かもしれないときに、大切な人とつながれる
「小さなカードが大きな安心になる」未来を、委員会の皆さんは描いていらっしゃいます。
配布方法
民生委員の活動として、民生委員の訪問を通じて、対象者に一枚一枚手渡しされています。
「このカードがあなたの支えになりますように」と、直接想いを伝えながら。
今回作成いただいたカードについてのご紹介
カード作成時に、たくさんの工夫と思いを伝えてくださいました。
デザインについて
- 表面デザイン
カードをお財布やスマホケースに入れることを想定して、ポケットからのぞく色が目立つような色、緊急連絡カードの文字が目立つようにデザインに。 - 裏面デザイン
「続柄」ではなく「間柄」と表現したのは、親族ではないけど距離感が近く頼れる人がいる場合も考慮したためです。
持ち歩くのに便利なカード
今回の「緊急連絡カード」は、厚さ0.25mmの薄いDTP PETカードで作成しました。
お財布に入れてもかさばらず、持ち運びやすいカードです。
カードを配布した時の皆さんの感想
👤 <緑の色がいいね
👤 <やっぱり持ち歩けるのが安心
👤 <作ってくれてありがとう
好評のようでとても嬉しく思います。
インタビュアー田中の感想
今回、庄内学区民生委員協議会の皆様にお話を伺いながら、私は「地域で暮らす人々のつながり」と「本当に必要とされている支援のあり方」について深く考えさせられました。
記事内の『みなし自立高齢者』という言葉は、“自立しているように見えて、実は適切な支えが必要な存在”として私自身が考えた言葉です。
一見、元気に見えるけれど、実は日々の暮らしに不安を抱えている。
そんな『みなし自立高齢者』という存在が、確かに地域の中にいらっしゃること。
そして、そうした方々に「そっと寄り添う」ように届けられるこのカードの役割は、単なる連絡先の記載にとどまらず、“誰かがあなたを気にかけていますよ”というメッセージそのものだということに気が付きました。
また、板橋会長の「行政に先んじてでも動く」という言葉には、強い使命感と、地域に生きる一人ひとりへの愛情が感じられ、「こういう方々が地域を支えているんだ」と、感動を覚えました。
カードの色、文言、サイズといった細部にまで「相手を思う気持ち」が詰まっていて、それを手にした方々の「ありがとう」というひと言が、このプロジェクトの意義を表しているかと思います。
このカードが、庄内学区の皆様にとって安心の「お守り」となり、いざというときに「大切な誰かとつながれる」一助になりますように。
そんな願いを、私自身も強く抱いています。
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