診察券の種類と特徴　9タイプの診察券仕様を徹底比較 : プラスチックカード印刷・作成の専門店　バズ・プランニング

こんにちは。プラスチックカード印刷の専門店、バズ・プランニングです。
「クリニックの顔」ともいえる診察券。
世の中に流通している診察券にはどのような素材、用紙の種類、タイプがあるのでしょうか。
9タイプの診察券仕様について、専門店ならではの視点で解説、比較していきます。

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診察券の目的、記載内容
（1）紙製の診察券
（2）PETカード製の診察券
（3）PVCカード製の診察券
（4）マットホワイトカード製の診察券
（5）ヘアラインカード製の診察券
（6）マットブラックカード製の診察券
（7）磁気カード製の診察券
（8）リライトカード製の診察券
（9）デジタル診察券（診察券アプリ）
診察券の制作実績・事例

診察券の目的、記載内容

病院で患者さん1人1人に配られる診察券。配布する主な目的は、事務処理の軽減や、患者さんの識別などです。

診察券に記載する内容は、患者側の情報として、診察券番号、氏名、生年月日、保険種別などがあり、病院側の情報として、病院の連絡先や診療日などがあります。また、次回来院予定日などを記載する欄を設ける場合もあります。
診療時間や休診日、電話番号などを素早く知るために、診察券は大切な役割を持っています。

診察券はいわば「クリニックの顔」ですので、医院、診療所、クリニックでは、デザインだけではなく、素材、用紙、タイプなどに工夫を凝らして差別化を図っています。

次の項から、一般的な診察券仕様、9タイプについて解説します。

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（1）紙製の診察券

紙素材で作られた診察券は多様な用紙種類があります。
コピー用紙やノートとして一般的に使用されている上質紙や、筆記可能でツヤのあるマットコート紙、表面にツヤがあり裏面はマットなミラーコート紙などがあります。
ラミネートによるパウチ加工をして、耐久性を高める工夫がされている場合もあります。

　紙製の診察券の特徴

　・取り扱いしている印刷会社が多く価格等の比較がしやすい。
　・用紙の種類が豊富なため、選択肢が増える。
　・耐久性はなく、財布やカードケースの中で劣化しやすい。

（2）PETカード製の診察券

薄手で、QUOカードやテレホンカードのような質感のカードです。
PETはポリエチレンテレフタレートの略で、ペットボトルなどの素材としても使用されています。

>>「PETカード」について詳しくはこちらから

　PETカード製の診察券の特徴

　・薄手でかさばらない。
　・耐久性が高く、角が折れたり、破れたりしない。
　・水に濡れても問題なく、汚れに強い。

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（3）PVCカード製の診察券

クレジットカードやキャッシュカードにも採用されている、PVC（ポリ塩化ビニール）素材のカードです。
厚みも約0.76mmとしっかりしていて、耐久性・耐水性にも優れています。
近年は新たなオンデマンド印刷の技術で、100枚ほどの少ない数量でも高品質かつ安価に制作ができるようになりました。

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　PVCカード製の診察券の特徴

　・クレジットカード、キャッシュカードに準拠した規格で、最も馴染みのあるカード。
　・オプション加工が豊富にある。
　・耐久性、耐水性は抜群で長年使える。

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（4）マットホワイトカード製の診察券

PVCカードの表面のラミネートを省いたカード仕様。そのため、厚みは上記のPVCカードよりやや薄くなります。
両面マット仕上げとなり、ツヤ消しのホワイトカードです。
以前から診察券の市場ではこのタイプが流通しています。

　マットホワイトカード製の診察券の特徴

　・ツヤ消しでさらっとした手触りをしている。
　・白を基調としたデザインの診察券に向いている。
　・診察券の市場では以前から人気がある。

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（5）ヘアラインカード製の診察券

PVCカードに、両面ヘアライン素材（細い線状の模様）を貼り合わせたカード。
基本的にデザインは箔押しで加工し、ベースの色は一般的に金と銀があります。その他レアカラーとしてブロンズやプラチナも存在します。

擬似的なメタル調で高級感がありながら、少量印刷が可能で価格も安価なため、保険適用外診療や審美系歯科クリニックなどで採用されています。

>>「ヘアライン製カード」について詳しくはこちらから

　ヘアラインカード製の診察券の特徴

　・印刷ではなく、素材が金銀なので高級感がある。
　・箔押しでデザインを表現するため、細かいデザインには不向き。
　・患者さんに特別感を感じて欲しいクリニックで採用されているケースが多い。

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（6）マットブラックカード製の診察券

素材自体が黒く、表面がマット調（艶消し）のカード。
基本的にデザインは印刷ではなく、箔押しで行います。素材自体の費用や箔押し加工の費用が比較的安価なため、少量でもコストを抑えて作成することが可能です。

こちらも高級感が演出できることから、保険適用外診療や審美系歯科クリニックなどで多く使用されています。

>>「マットブラックカード」について詳しくはこちらから

　マットブラックカード製の診察券の特徴

　・ツヤ消し黒の一枚板のカードで高級感がある。
　・箔押しでデザインを表現するため、細かいデザインには不向き。
　・患者さんに特別感を感じて欲しいクリニックで採用されているケースが多い。

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（7）磁気カード製の診察券

クレジットカードやキャッシュカードなどで多く用いられる、磁気テープ（磁気ストライプ）が付いたプラスチックカードです。
磁気テープに情報を患者情報をエンコード（書き込み）、レセコン*やソフトウェアと連携させやすく、大病院で採用されるケースが多い診察券タイプです。

*レセコン：レセプトコンピューターの略。医療施設から健康保険組合などの支払い機関に対し、診療報酬を請求するために「レセプト（診療報酬明細書）」を作成する。

　磁気カード製の診察券の特徴

　・磁気テープは携帯電話などの発する電磁波に弱い。
　・エンコードの内容によりサードパーティのメーカーでは制作できない場合がある。
　・多くの患者情報を抱える大病院での採用が多い。

（8）リライトカード製の診察券

診察券を専用端末に通して、券面に記載される情報を何度も書き換えられるタイプの診察券です。
印字方式はロイコ式リライトタイプとサーマルタイプが代表的です。
ロイコ式リライトカードは、券面に印字したり消したりできる、磁気PETタイプのカードです。
サーマルカードは、追記式のカードで、券面の印字エリアに熱を加えることで、数字や文字・マークなどを発色させ情報を印字表示します。