こんにちは。プラスチックカード印刷専門店のバズ・プランニングです。
今回は、兵庫県加西市の善防中学校 様の「生徒証カード」の制作ストーリーをご紹介いたします。
加西市の中学校では、生徒手帳を生徒証カードに変更する取り組みが進められています。
単なる利便性の向上だけではなく、教育DX化の一環として「何のためにやるのか?」を問い続けた結果、生徒手帳のカード化が導き出されました。今回は、その導入経緯や工夫、今後の展望について、加西市立善防中学校の藤田様にお話を伺いました。
「生徒手帳は紙である必要はあるのか?」
まず、生徒証カードを導入することになった経緯を教えてください。
藤田様:「私は以前、教育委員会で教育企画を担当していました。加西市は教育DXを推進しており、その中で『生徒手帳は紙である必要があるのか?』という疑問が生まれました。そこから、『生徒手帳をカード化するのはどうか』という意見が出たことがきっかけです。」
生徒手帳のカード化は、単なる形の変化ではなく、学校運営を次の段階へ進めるための手段として位置づけられました。
「コスト削減や耐久性ではなく、まず目的を考えるべき」
よくある「コスト削減」や「耐久性向上」が目的ではなかったのですね。
藤田様:「そうですね。それを前面に出してしまうと、手段が目的化してしまいます。『何のためにやるのか』を問いながら進めることで、結果として利便性向上やコスト削減といったメリットも得られる、というスタンスでした。」
「近隣の学校も『じゃあうちも!』と広がっていった」
実際に導入が決まった際、保護者や生徒、先生方の反応はいかがでしたか?
藤田様:「保護者の方の意見を事前に聞く機会はありませんでしたが、加西市では令和10年度に学校再編を予定しており、登下校の記録やバス利用にICカードを活用する構想もありました。今回のカード化も、そうしたシステムに発展させられる可能性があると考えています。」
この取り組みは、周囲の学校にも影響を与えました。
藤田様:「近隣の3校より先に導入を進めようとしたところ、『じゃあうちもやろう』という流れが生まれました。1校が動くと、他校も挑戦しやすくなるようです。」
「せっかく作るなら、しっかりしたものを」
今回、カードの厚みを「厚いタイプ(0.76mm)のもの」に決定された理由は?
藤田様:「診察券のような薄さではなく、もっとしっかりしたものにしたいという意見がありました。せっかく作成するのであれば、長く使えるしっかりしたカードにしようという考えですね。」
「スクールカラーって、実はほとんどの人が知らなかった」
デザイン面での工夫は?
藤田様:「学校ごとに異なる、日本色を採用しました。実は、ホームページのスクールカラーが決まっていたものの、ほとんどの人が知らなかったんです。以前、学校図書館のバーコード部分の色を決める際に、『せっかくならスクールカラーにしよう』という話があったことを思い出したので、改めてその価値を再認識し、今回の生徒証カードでも採用しました。」
「レスポンスの速さと柔軟な対応が決め手でした」
バズ・プランニングにご依頼いただいた理由を教えてください。
藤田様:「以前から取引のあった会社さんにも相談しましたが、フェリカ対応やサインパネル加工に対応していなかったため、断念しました。その点、バズ・プランニングさんは私たちの求める仕様に対応できる会社だったので依頼しました。」
実際にご依頼いただいて、特に良かった点は?
藤田様:「レスポンスの速さですね。学校ではアナログな業務が多いので、メールのやりとりがスムーズだったのは助かりました。また、支払いの柔軟な対応もありがたかったです。」
「『なぜやるのか?』を問い直すことがDX化の本質」
今後、教育DXを進めるうえで、どのような課題がありますか?
藤田様:「現在は学校単位の取り組みですが、本来であれば市全体を巻き込んで、通学用バスの乗降記録や市の図書カードとの連携ができれば、これからのまちづくり政策にも生かすことができると思います。しかし、そのためにはシステムの整備や予算確保など、多くの課題があります。」
カード化がゴールではなく、DX化の過程の一つということですね。
藤田様:「そうです。だからこそ、『なぜこれをやるのか?』を問い直しながら進めることが重要です。教職員が自ら学び、考えながら導入することで、教育のDX化が本当の意味で進むのではないかと思います。」
「カード化そのものが目的ではない。過程が大事」
最後に、他の学校がカード化を進める際のアドバイスをお願いします。
藤田様:「カード化そのものが目的ではなく、その過程で何を学べるのかを考えることが重要です。今回の取り組みでは、教職員が自らが生徒手帳の意義を改めて考え、議論する機会になりました。DX化とは単にデジタル化することではなく、思考のプロセスを変えることでもあるのだと実感しました。」
「何のためにやるのか?」を問い続けることがDX化につながる
今回のインタビューを通じて、生徒手帳のカード化は単なるデジタル化ではなく、「何のためにやるのか?」を問い直す機会であったことが分かりました。
バズ・プランニングとしても、カード化だけにとどまらず、教育のDX化に貢献できる方法を模索しながら、今後もサポートしていきたいと考えています。
加西市立善防中学校 藤田様、本日は貴重なお話をありがとうございました!
今回お取引させていただいたお客様
加西市立善防中学校 様
〒〒675-2233 兵庫県加西市両月町484-2
ホームページ:https://www.kasai.ed.jp/zenbo-jhs/
今回作成のカードの仕様
- オンデマンドカード 0.76mm厚 + 白サインパネル加工
生徒手帳のカード化におすすめの仕様とプラン
中学生は身分証明書としての活用シーンが少ないため、顔写真なしで手書きや印刷で氏名を記載するケースが多く、オンデマンドカードやDTP PETカードが多く採用されています。
逆に、高校生以上では顔写真を入れて身分証明書としての機能を強調するため、IDカードベースカード作成プランが採用されています。
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